伝統的でコク深いスウェーデン風ブラウンソースのミートボール(2人分)レシピです。
仕上にディルを散らすことで、濃厚なソースに爽やかなアクセントが加わります。牛肉(またはラム肉)でお楽しみください。
ミートボール
材料(2人分)
【ミートボール】
- 牛ひき肉(またはラムひき肉): 250g
- 玉ねぎ: 1/4個(みじん切り)
- にんにく: 1/2片(すりおろし)
- 米粉: 大さじ1.5(※パン粉の代用)
- 牛乳: 大さじ1
- 卵: 1/2個(溶き卵)
- 塩: 小さじ1/2
- コショウ: 少々
- オールスパイス:少々
- ナツメグ: 少々
- バター(炒め用): 大さじ1/2
【ブラウンソース】
- バター: 15g
- 米粉: 大さじ1(※小麦粉の代用)
- 牛乳: 150ml
- 生クリーム: 100ml
- 醤油: 大さじ1/2
- バルサミコ酢:小さじ1/2
- 塩・白コショウ: 各少々
- フレッシュディル: 2〜3枝(仕上げ用に細かく刻む)
作り方
1. ミートボールの下準備
- フライパンに油少々(分量外)を熱し、みじん切りの玉ねぎをしんなりするまで炒め、しっかり冷ましておきます。
- ボウルに米粉(大さじ1.5)と牛乳(大さじ1)を入れて軽く混ぜ、馴染ませます。
- 2のボウルにひき肉、冷ました玉ねぎ、すりおろしにんにく、溶き卵、塩、コショウ、ナツメグを加え、粘りが出るまで手でよく捏ねて、一口大の丸型(6〜8個)に成形します。
2. ミートボールを焼く
- フライパンにバターを熱し、ミートボールを並べます。
- 中火で表面全体に自然な焼き色がつくまで転がしながら焼き、弱火にして蓋をし、中に火が通るまで約3〜4分蒸し焼きにします。
- 火が通ったら一度お皿に取り出します。(※フライパンに残った肉汁や香ばしい旨味はそのままソースに使います)
3. 米粉のブラウンソースを作る
- ミートボールを取り出したフライパン(弱火)にバター(15g)を足して溶かし、米粉(大さじ1)を加えます。
- 木べらで焦げないように1分ほど炒め、香ばしさを引き出します。
- 牛乳(150ml)を少しずつ加えながらよく混ぜ合わせます。(※米粉はダマになりにくいのでスムーズに伸びます)
- 生クリーム(100ml)、醤油(大さじ1/2)、バルサミコ酢(小さじ1/2)を加え、軽く煮立たせてトロッとするまでかき混ぜます。
- 味をみて、塩・白コショウで整えます。
- 取り出しておいたミートボールをフライパンに戻し入れ、とろみのついたブラウンソースをしっかりと全体に纏わせます。
レシピのポイント
- ブイヨン不使用の工夫: 固形コンソメを使わない代わりに、「肉汁」と「醤油」「バルサミコ酢」を組み合わせることで、伝統的なブラウンソースに必要な深み・コク・旨味を再現しています。
- ディルの効果: こっくりとしたブラウンソースにディルの清涼感が加わることで、お肉のくどさを和らげ、後味が上品に仕上がります。
マッシュポテト
- じゃがいも……600g
- バター……30g
- 牛乳……100〜150ml
- 塩……小さじ1/2程度
- 白こしょう……少々
じゃがいもは皮をむき、適当な大きさに切り、水から柔らかくなるまで茹でます。
湯を捨てたら鍋を弱火に戻し、20〜30秒ほど水分を飛ばしまし、熱いうちにつぶします。
バターを加えて混ぜ、温めた牛乳を少しずつ加えます。
最後に塩・白こしょうで味を整えます。
なめらかに仕上げるコツ
じゃがいもの水分量によって必要な牛乳量がかなり変わりますので、100mlからスタートして、柔らかさを見ながら150ml程度まで追加すると失敗しにくくなります。
また、じゃがいもをフードプロセッサーで混ぜると粘りが強くなりやすいので、マッシャーや裏ごしがおすすめです。
プレスグルカ(きゅうりの甘酢漬け)
スウェーデン風のピクルスです。日本の酢の物に近いですが、ディルの爽やかな香りと白コショウが効いているのが特徴です。
- きゅうり: 1本
- 塩(塩揉み用): 小さじ1/2
- フレッシュディル: 1〜2枝
【甘酢の調味料】
- 酢(または白ワインビネガー): 大さじ2
- ハチミツ: 大さじ1
- 水: 大さじ1
- 白コショウ(パウダー): 少々
作り方
- きゅうりを切る
きゅうりはスライサーなどでできるだけ薄い輪切りにします。 - 塩揉みして水分を絞る
ボウルにきゅうりと塩小さじ1/2を入れ、軽く揉んで10分ほど置きます。しんなりしたら、手でギュッとしっかりと水気を絞ります。 - 漬け込む
別の容器に【甘酢の調味料】を合わせてハチミツをよく溶かします。そこに水気を絞ったきゅうりと、ディルを加えて漬け込みます。 - 冷やす
冷蔵庫で30分以上冷やして、味が馴染んだら完成です。
盛り付け
お皿にミートボールとソースを盛り付け、刻んだフレッシュディルを上から散らします。
マッシュポテトとリンゴンベリージャム(またはラズベリーやブルーベリージャム)、きゅうりの甘酢漬けを添えてお召し上がりください。
PUFAを控えたい食事としてのポイント
スウェーデンを代表する家庭料理のひとつ「ミートボール(Köttbullar)」。
香ばしく焼いた小さなミートボールに、まろやかなブラウンソースをたっぷり絡め、マッシュポテト、甘酸っぱいリンゴンベリー、きゅうりのピクルスを添えていただきます。
お肉はプーファが少ない反芻動物の牛(または羊)を使い、ミートボールの焼き油には植物油を使わずバターを使用しました。
ブラウンソースもバター・牛乳・生クリームを中心に作り、PUFAをできるだけ控えながら、北欧らしいコクのある味わいに仕上げました。
ほっくりとしたマッシュポテトと濃厚なソース、甘酸っぱいリンゴンベリーの組み合わせは、一見意外ですが相性抜群です。
いつものミートボールとは少し違う、北欧の家庭料理を楽しめる一皿です。
※PUFAを控える考え方には様々な見解があります。当ブログでは、PUFAフリーという考え方に沿って、日々の食事に取り入れやすい方法を紹介しています。
豆知識コラム|スウェーデンのミートボールは「マッシュポテト・きゅうりの酢漬け・リンゴンベリージャム」を添えて食べる
スウェーデンのミートボールは、現地ではKöttbullar(ショットブッラル)と呼ばれています。「kött」は肉、「bullar」は丸いもの・ボール状のものを意味します。
日本ではミートボールというとケチャップなどトマト系ソースを思い浮かべることが多いですが、スウェーデンではクリーム系のグレービーソースとの組み合わせが定番です。
そして特徴的なのが、リンゴンベリージャム(lingonsylt)を添えることです。
リンゴンベリーは北欧に自生する赤いベリーで、クランベリーに似た爽やかな酸味があります。
肉料理に甘いジャムを合わせるのは少し不思議に感じますが、濃厚なミートボールとソースにベリーの酸味が入ることで、後味が軽くなります。
さらにピクルスの酸味も加わり、肉の旨味、ソースのコク、ベリーの甘酸っぱさ、ピクルスの酸味という、非常によく考えられた組み合わせになります。
ミートボールと付け合わせも揃って、初めてスウェーデンの伝統的な家庭料理の一皿になります。
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