兵庫県明石市の郷土料理として知られる「明石焼き」
たこ焼きによく似ていますが、卵をたっぷり使ったやわらかな生地を、温かいおだしにつけていただくのが特徴です。
米粉を使って、外側はふんわり中はとろっとやわらかく仕上げます。たこ焼きのようにたっぷりの油で表面をカリッとさせるのではなく、ふんわりと焼き上げるので、油の使用量を抑えやすいのもポイントです。
PUFAをできるだけ控えながら、卵・たこ・だしの旨みを楽しめて、おやつにも食事にもなる料理です。
材料(約18〜20個)
明石焼きの生地
- 米粉……50g
- 卵……3個
- だし汁……300ml
- 塩……ひとつまみ
- 薄口しょうゆ……小さじ1/2
- ゆでだこ……100〜120g
- 焼き型に塗る油(牛脂・香りのないココナッツオイルなど)……少量
※米粉は製品によって吸水率が異なるため、生地の状態を見ながらだし汁を調整してください。
つけだし
- だし汁……300ml
- 薄口しょうゆ……小さじ2
- 塩……小さじ1/4程度
- みりん……小さじ1
お好みで
- 三つ葉
- 小ねぎ
下ごしらえ
- ゆでだこは、1.5〜2cm程度の食べやすい大きさに切ります。
- 卵はボウルに割り入れ、泡立てないようによく溶きほぐします。
- だし汁は冷ましておきます。
作り方
① 生地を作る
ボウルに卵を入れてよく溶き、だし汁、薄口しょうゆ、塩を加えます。
米粉を少しずつ加えながら混ぜます。
明石焼きの生地は、たこ焼きよりもかなりサラサラしています。
米粉は時間が経つと底に沈みやすいので、焼く直前にも軽く混ぜるのがポイントです。
② 焼き型を温める
たこ焼き器または明石焼き用の焼き鍋を中火程度で温め、油をキッチンペーパーなどでごく薄く塗ります。
③ 生地とたこを入れる
穴の8〜9分目程度まで生地を流し、たこを1切れずつ入れます。
さらに少量の生地を足して、穴いっぱいに注ぎます。
④ やさしく返す
周囲が固まり始めたら、竹串などを使って少しずつ生地を内側へ寄せます。
底が固まってきたところで、90度ほど回転させます。
さらに火が通ってきたらもう一度回し、丸く形を整えます。
たこ焼きのようにカリカリになるまで焼かないことがポイント。
表面がふんわり固まり、中がやわらかい状態で仕上げます。
⑤ つけだしを作る
鍋にだし汁、薄口しょうゆ、みりん、塩を入れて温めます。
味をみて、塩で調整します。
器に注ぎ、お好みで三つ葉や小ねぎを添えます。
⑥ 温かいうちにいただきます
焼きたての明石焼きを温かいつけだしに浸していただきます。
米粉のやさしい口当たりと卵のふんわり感、たこの旨みがだしとよく合います。
おいしく作るコツ
生地は「こんなにゆるくて大丈夫?」くらいでOK
明石焼きは、たこ焼きのような粉ものというよりも、卵とだしを楽しむ料理に近い仕上がりです。
米粉を増やしすぎると、もちっと重くなってしまいます。
米粉は沈むので、その都度混ぜる
米粉にはグルテンがないため、混ぜすぎを気にする必要はありません。
焼いている途中も、ときどき生地を混ぜてから型へ流してください。
強火にしすぎない
外側をカリッと焼くたこ焼きとは違い、明石焼きはやわらかな食感が魅力。
中火〜中弱火を目安に、焦らず焼きます。
油は最小限でOK
型から外れる程度に薄く塗れば十分です。油はほとんど使わず卵とだしの風味を生かします。
豆知識コラム|「明石焼き」は地元では「玉子焼き」と呼ばれる?
明石焼きは兵庫県明石市の名物料理で、地元では一般に「玉子焼き」と呼ばれています。
名前のとおり卵をたっぷり使い、やわらかく焼き上げるのが特徴です。
大阪のたこ焼きと見た目は似ていますが、食感や食べ方には大きな違いがあります。
明石焼きとたこ焼きの違い
| 明石焼き | たこ焼き | |
| 生地 | 卵が多くやわらかい | 小麦粉主体 |
| 食感 | ふわふわ・とろり | 外側を香ばしく焼く |
| 食べ方 | だしにつける | ソースなどをかける |
| 主な具 | たこ | たこ、ねぎなど |
| 地域 | 兵庫県明石市 | 大阪を中心に発展 |
米粉で作ると、小麦粉とは少し違ったなめらかさと、やさしいもちっと感が加わります。
ソースをたっぷりかけるたこ焼きとはまた違う、「だしを味わう粉もの」として楽しめます。
たこ焼き器の選び方
たこ焼き器は大きく3タイプ
たこ焼きは3つのタイプに分かれています。
| タイプ | 特徴 | 明石焼きとの相性 |
| 電気式 | 温度管理が簡単・卓上で使える | ◎ 初心者向き |
| カセットガス式 | 火力が強く、焼き上がりが早い | ◎ 本格派 |
| コンロ用プレート | 鉄・鋳鉄など。直火で焼く | ○ 慣れると非常においしい |
選ぶときに特に見たい5ポイント
① 穴が深めで、直径38〜45mmくらい
明石焼きはたこ焼きより生地がゆるく、卵も多めです。小さく浅い穴より、少し深さのある丸型のほうが、ふっくら丸く仕上げやすくなります。
② フッ素加工など、くっつきにくいプレート
今回のレシピは「油をたっぷり使わない」のがポイントですので、鉄板に油をたっぷりなじませるタイプより、少量の油でも返しやすい加工プレートのほうが使い易いです。
③ 温度調節ができるもの
明石焼きは、たこ焼きのように表面をカリカリにする必要がありません。
むしろ強火すぎると、外側だけ固まって中の柔らかい生地を返しにくくなります。そのため電気式なら、温度調節機能付きが便利です。
④ プレートを取り外して洗える
卵とだしの多い明石焼きは、生地が穴の間に流れやすいです。
プレート一体型よりも、プレートを丸ごと外して洗えるタイプのほうがお手入れが圧倒的に楽です。
⑤ 一度に焼ける個数
1〜2人なら16〜20穴程度、家族3〜4人で食卓を囲むなら、20〜24穴程度あると便利です。
明石焼き用なら「銅板」もあります
実は本格的な明石焼き(玉子焼)では、銅製の焼き鍋・焼き板も使われます。
銅は熱伝導が非常に良いため、卵の多い柔らかな生地をふんわり焼くのに向いています。ただ、火加減や油なじみなど扱いに少し慣れが必要になります。
家庭で気軽に作る → フッ素加工の電気式
たこ焼きも本格的に楽しむ → カセットガス式
明石焼きを極めたい → 銅製の明石焼き鍋
今回の米粉明石焼きなら
特におすすめしたい仕様は、「穴径40mm前後・深め/温度調節可能/プレート着脱式/くっつきにくい加工」です。
このタイプでしたら油をキッチンペーパーで薄く塗る程度でも作りやすく、米粉+卵+だしの柔らかい生地も返しやすいと思います。
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