調理時間:約25分|2人分|フライパン
豚肉とりんごを組み合わせる料理は、北欧〜北ドイツ周辺の寒い地域で古くから家庭で作られている味の組み合わせです。
やわらかな豚ヒレ肉を香ばしく焼き上げ、バターでソテーしたりんごを添えた肉料理です。
豚肉の旨味が残ったフライパンに白ワインと鶏スープを加え、風味豊かなソースに仕上げます。
りんごの自然な甘さと、白ワインのほのかな酸味が、淡泊な豚ヒレ肉のおいしさを引き立てます。
材料(2人分)
| 材料 | 分量 |
| 豚ヒレ肉 | 300g |
| りんご | 1個(紅玉など) |
| 白ワイン(辛口) | 60ml |
| バター | 25g |
| ハチミツ | 大さじ1 |
| 米粉 | 少々 |
| 塩 | 小さじ1/3程度 |
| 黒こしょう
粒マスタード 醤油 ローズマリー |
少々
小さじ1 小さじ½ 1枝 |
| ベビーリーフ | 少々 |
※バターは、りんご用10g、肉用10g、ソースの仕上げ用5gに分けて使用します。
下ごしらえ
豚ヒレ肉
常温に戻した豚ヒレ肉は2.5〜3cm厚さに切ります。
厚い部分は軽く押して厚さをそろえ、塩・こしょうを振ります。焼く直前に米粉を薄くまぶします。
りんご
りんごはよく洗い、皮つきのまま8〜10等分のくし形に切り、芯を取り除きます。少し厚めに切ることで、加熱しても形が崩れにくくなります。
ソース
残りの米粉小さじ1を、冷たい鶏スープの一部(大さじ1程度)で溶いておきます。
作り方
りんごをソテーする
- フライパンにバター10gを入れ、中弱火で溶かします。
- りんごを重ならないように並べます。
- 片面2〜3分ずつ焼き、表面がきつね色になり、少しやわらかくなったらハチミツを回し入れ、全体に艶よく絡めたらりんごを一度お皿に取り出します。
ポイント
りんごは頻繁に動かさず、焼き色がつくまでじっくり加熱すると、香ばしさと自然な甘味が引き立ちます。
豚ヒレ肉を焼く
- 同じフライパンにバター10gを足し、豚ヒレ肉を並べ、ローズマリーを加えます。
- 中火で片面2〜3分、ひっくり返してさらに2分ほど焼き、弾力が出たらローズマリーと一緒に取り出します。
- すぐにアルミホイルでふんわり包み、5分ほど休ませて肉汁を落ち着かせます。
白ワインバターソースを作る
- 肉を取り出したフライパン(旨味が残った状態)に、白ワイン60mlを注ぎ、中火でフライパンの底をこそげるようにして半量くらいまで煮詰めます。
- 粒マスタード小さじ1、隠し味の醤油小さじ1/2を加えて混ぜます。
- アルミホイルに溜まった肉汁をフライパンに戻し、サッと温め合わせます。
- 火を止め、最後の仕上げに冷たいバター5gを落とし、フライパンを揺すって余熱で溶かし込み、とろみをつけます。
器にお肉を盛り付け、ソテーしたリンゴを添えて、フライパンの濃厚なソースをたっぷりとかけて完成です!
盛り付ける
- 温めた皿に豚ヒレ肉を盛り付けます。
- 奥側にりんごのソテーを扇形に並べます。
- ローズマリーを豚肉の上に乗せ、ソースを豚肉の周囲に流します。
- ベビーリーフを添えます。
- お好みで黒こしょうを少量振ります。
おいしく作るコツ
りんごの品種
甘味と酸味のバランスがよい「紅玉」がおすすめです。
紅玉が手に入らなければ、ジョナゴールドやふじでもおいしく作れます。
豚ヒレ肉は厚めに切る
2.5〜3cm程度の厚さにすると、食べ応えがあり、肉汁も保ちやすくなります。
ソースは肉を焼いたフライパンで
フライパンに残った肉の旨味を利用することで、シンプルな材料でも奥行きのあるソースになります。
保存・アレンジ
冷蔵保存
加熱後は速やかに冷まし、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。
保存期間の目安は1〜2日です。
アレンジ
付け合わせにはマッシュポテトや、バターで仕上げた温野菜もおすすめです。
PUFAを抑えるポイント
今回の料理は、PUFAをできるだけ抑えたい方にも取り入れやすいレシピです。
豚ヒレ肉は脂質が少ない部位
豚ヒレ肉は、豚肉の中でも脂質が少ない部位です。
豚肉の脂肪にはPUFAも含まれますが、ヒレ肉は脂肪そのものが少ないため、脂身の多い部位に比べてPUFAの摂取量を抑えやすい特徴があります。
また、豚ヒレ肉は良質なたんぱく質やビタミンB1を含んでいます。
ビタミンB1は糖質をエネルギーとして利用する際に必要な栄養素です。
調理油にはバターを使用
今回のレシピでは、一般的な植物油を使用せず、バターで調理しています。
バターの脂肪酸は飽和脂肪酸が比較的多く、一般的な大豆油やひまわり油などに比べてPUFAの割合が低い特徴があります。
りんごとハチミツで甘味をプラス
りんごには果糖やブドウ糖などの糖類が含まれており、加熱することで甘味をより強く感じられます。さらにハチミツを加えることでしっかりと自然な甘みが引き立ちます。
※PUFAを抑える考え方には様々な見解があります。当ブログでは、PUFAフリーという考え方に沿って、日々の食事に取り入れやすい方法を紹介しています。
豆知識コラム|ドイツの食卓に欠かせない豚肉とりんご
ドイツは豚肉料理が豊富な国
ドイツでは豚肉がさまざまな料理に使用され、焼く、煮る、蒸すなど、多彩な調理方法で親しまれています。
豚ヒレ肉はドイツ語で「Schweinefilet(シュヴァイネフィレ)」と呼ばれます。
豚ヒレ肉を厚めの輪切りにして焼く料理もあり、りんごやマッシュルームを使ったソースなどと組み合わせることがあります。
なぜ豚肉とりんごを組み合わせるの?
りんごはドイツで広く栽培されている果物のひとつです。
生食だけでなく、焼き菓子、コンポート、ソースなどにも利用されています。
豚肉とりんごの組み合わせは、ドイツに限らず北欧などヨーロッパ各地で見られます。豚肉の旨味にりんごの甘酸っぱさが加わることで、味にメリハリが生まれます。
特にバターで焼いたりんごは、甘味と香ばしさが増し、肉料理の付け合わせとしてもよく合います。
ドイツ料理にはりんごを使った付け合わせも
ドイツには、赤キャベツとりんごを煮込む「Apfelrotkohl(アプフェルロートコール)」という料理があります。
赤キャベツにりんごや酢、香辛料などを加えて煮込む料理で、肉料理の付け合わせとして親しまれています。
りんごの甘酸っぱさを肉料理に組み合わせるという点では、今回のソテーにも通じるものがあります。
白ワインを使うと、より上品な味わいに
ドイツはビールのイメージが強い国ですが、白ワインの産地としても知られています。特にリースリングという葡萄の品種は、ドイツを代表する白ワイン用のブドウ品種です。
今回のような豚肉とりんごの料理には、辛口の白ワインがよく合います。
白ワインの酸味がバターのコクとりんごの甘味を引き立て、すっきりとした味わいに仕上げてくれます。
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