鶏手羽元をじっくり煮込んだスープは、骨や皮、結合組織から溶け出したゼラチン質によって、まろやかな口当たりに仕上がります。
厚切りの蓮根は、煮込むことでほどよい歯ごたえを残しながら、やさしい甘みが引き立ちます。
仕上げに小ネギを散らせば、香りと彩りが加わり、食卓を華やかにしてくれます。
油を加えず、素材そのものの旨みを引き出す、シンプルな和風スープです。
材料(2人分)
ホットクック1.0Lでも作りやすい分量です。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 鶏手羽元 | 4本(約240〜300g) |
| 蓮根 | 120g |
| 生姜 | 1片(約10g) |
| 長ネギ(青い部分) | 10cm |
| 水 | 450ml |
| 酒 | 大さじ1 |
| 薄口醤油 | 小さじ2 |
| 塩 | 小さじ1/4程度 |
| 小ネギ(小口切り) | 適量 |
下ごしらえ
鶏手羽元
鶏手羽元を熱湯で1〜2分ほど下ゆでし、表面のアクを洗い流します。可能な限り、皮は取り除きます。
下茹での方法は、こちらをご参照下さい。

蓮根
- 皮をむき、7〜8mm程度の輪切りにします。
- 大きい場合は半月切りにします。
- 切った蓮根は水にさっとさらし、水気を切ります。
蓮根の食感を楽しみたいので、少し厚めに切るのがおすすめです。
生姜
薄切りにします。
長ネギ
青い部分をそのまま使用します。
鍋で作る場合
調理時間:約40〜50分
1.鶏手羽元を煮る
調理用鍋に水450ml、下茹でした鶏手羽元、生姜、長ネギの青い部分、酒を入れます。中火にかけ、沸騰する直前から浮いてくるアクを丁寧に取り除きます。
2.弱火で煮込む
沸騰したら弱火にし、ふたを少しずらして約20分煮込みます。
強く沸騰させず、小さな泡が静かに上がる程度の火加減を保ちます。
この工程によって、澄んだスープに仕上がります。
3.蓮根を加える
蓮根を加え、さらに10〜15分ほど煮込みます。蓮根に竹串がすっと入る程度まで火を通します。
4.味を調える
長ネギと生姜を取り出します。
薄口醤油、塩を加え、弱火で2〜3分温め、味見をして、必要に応じて塩を少量ずつ加えます。
5.盛り付ける
器に鶏手羽元と蓮根を盛り付け、熱いスープを注ぎます。中央に小ネギを散らして完成です。
鍋調理のポイント
鶏手羽元は、強火で煮込み続けると肉が硬くなったり、スープが白濁したりすることがあります。透明感のあるスープを目指す場合は、弱火で静かに煮込むことが大切です。
ホットクック1.0Lで作る場合
調理時間:約40〜50分(加熱の立ち上がりを含めた目安)
ホットクックは、火加減を細かく調整しなくても、鶏肉と蓮根をじっくり加熱できるのが魅力です。今回は、手動調理の「スープを作る」を使用します。
※メニュー名や設定時間は機種によって異なります。
材料
鍋の場合と同じ分量です。鶏手羽元が大きい場合は3本に減らし、内鍋の容量を確認してください。
1.材料を入れる
内鍋に以下の材料を入れます。
鶏手羽元、蓮根、生姜、長ネギの青い部分、水450ml、酒大さじ1、薄口醤油小さじ2、塩は仕上げに加えます。
2.ホットクックを設定する
手動メニューから、「スープを作る」→「まぜない」→ 約30分を設定します。
※30分は沸騰後の調理時間の目安です。機種によって操作や表示が異なるため、取扱説明書を確認してください。
3.火の通りを確認する
加熱終了後、蓮根が硬い場合は、5分程度追加加熱してください。
4.味を調える
長ネギと生姜を取り出します。塩を少量ずつ加え、好みの味に調えます。
5.盛り付ける
鶏手羽元と蓮根を器に盛り、スープを注ぎます。最後に小ネギをたっぷり散らして完成です。
ホットクックのポイント
ホットクックでは、蓮根を最初から入れるため、鍋で作る場合より柔らかく仕上がることがあります。
シャキッとした食感を残したい場合は、蓮根を10mm程度の厚切りにするのがおすすめです。
注意: 水450mlと具材を入れた状態で、必ず内鍋のMAX線以下に収めてください。鶏肉の大きさによっては水を減らす必要があります。
おいしく作るためのコツ
1.鶏手羽元の下茹で
鶏手羽元を下ゆですると、アクや血液由来の濁りを減らせます。
2.蓮根は厚切りにする
薄切りの蓮根は火が通りやすい反面、煮崩れしやすくなります。7〜10mm程度の厚さにすると、蓮根特有の食感を楽しめます。
3.香味野菜はシンプルに
生姜と長ネギだけでも、鶏肉の風味を引き立てる十分な香りが生まれます。調味料を増やさないことが、素材の旨みを生かすポイントです。
保存方法とアレンジ
冷蔵保存
清潔な保存容器に移し、粗熱を速やかに取って冷蔵庫で保存します。
保存期間の目安:2日程度
食べる際は中心まで十分に再加熱してください。
アレンジ① 卵入り和風スープ
温めたスープに溶き卵を細く流し入れると、ふんわりとした卵スープになります。
アレンジ② 生姜たっぷりスープ
仕上げにすりおろした生姜を少量加えると、香りがより際立ちます。
アレンジ③ 和風雑炊
残ったスープにご飯を加えて軽く煮込み、卵を加えれば、鶏の旨みを生かした雑炊になります。
PUFAを控える視点から
今回のスープは、植物油を加えず、鶏肉と野菜の旨みを利用するレシピです。
鶏肉の脂質には、飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸のほか、リノール酸などの多価不飽和脂肪酸(PUFA)も含まれています。
特に皮や脂肪の部分には脂質が多く含まれるため、PUFAの摂取量を抑えたい場合は工夫が必要です。
PUFAを控える3つの工夫
① 植物油を使用しない
今回のレシピでは、炒め油を使用しません。肉から溶け出す旨みを利用することで、余分な油を加えずに作れます。
② 皮や余分な鶏脂を取り除く
最初に皮を取り除いたり、スープの表面に浮いた脂を取り除くことで、鶏由来の脂質を減らせます。
③ 香味野菜を活用する
生姜や長ネギを組み合わせることで、油に頼らず香り豊かなスープに仕上がります。
一般的な栄養学では、PUFAは必須脂肪酸を含む重要な栄養素として位置づけられていますが、今回のレシピでは、PUFAフリーの考え方を参考に、植物油を使わず、鶏肉の余分な脂を取り除く調理方法を取り入れています。
※PUFAを控える考え方には様々な見解があります。当ブログでは、PUFAフリーという考え方に沿って、日々の食事に取り入れやすい方法を紹介しています。
豆知識コラム| 鶏手羽元のスープがまろやかになる理由
鶏手羽元には、筋肉だけでなく、皮や腱などの結合組織が含まれています。
これらの組織に含まれるコラーゲンは、加熱によって一部がゼラチン化し、スープに溶け出します。
そのため、鶏手羽元を煮込んだスープには、独特のまろやかさやコクが生まれます。
コラーゲン由来のゼラチンは、グリシンやプロリンなどのアミノ酸を多く含むことも特徴です。
蓮根は日本の伝統的な縁起食材
蓮根は、断面に複数の穴が開いていることから「先を見通せる」という意味を込めて、縁起のよい食材とされています。
おせち料理や祝い膳にも用いられ、日本の食文化に深く根づいています。また、蓮根にはでんぷんや食物繊維、ビタミンCなどが含まれています。厚切りにすると、ほっくりとした食感が楽しめるのも魅力です。
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