韓国人の美肌を支える食文化とは?スープ・発酵食品・コラーゲンの秘密

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韓国人の美肌を支える食文化とは?スープ・コラーゲン・発酵食品から探る内側からの肌づくり

韓流ドラマやK-POPを見ていると、女性だけでなく男性も、キメが整い、ツヤのある肌の人が多いと感じます。

韓国では、スキンケアや紫外線対策、美容医療への関心が高いことで知られていますが、美しい肌を考えるうえでは、毎日の食生活も見逃せません。

韓国の伝統的な家庭料理は、ご飯を中心に、スープ、キムチ、ナムル、肉や魚、豆腐、海藻などを組み合わせるスタイルです。

韓国の伝統的な食事パターンには、野菜や発酵食品が多く、植物性食品と動物性食品をさまざまに組み合わせる特徴があることも報告されています。

肌の状態には、食習慣、遺伝的な特徴、紫外線、気候、睡眠、ストレス、スキンケア、美容医療など、数多くの要因が関係しています。

そのうえで、韓国の伝統的な食卓には、肌の健康を内側から支える可能性のある食習慣がいくつも見つかります。

一度の食事で、さまざまな食材を少しずつ食べる

韓国の食卓で特徴的なのが、「パンチャン」と呼ばれる小皿料理です。

キムチのほか、ほうれん草、もやし、大根、キュウリ、ナス、ゼンマイなどを使ったナムルや和え物が、少量ずつ何種類も並びます。

韓国の家庭料理は、ご飯とスープを中心に、調理法や食材が重ならないよう、野菜、魚、肉、海藻などを組み合わせる形で発達してきました。

韓国料理振興院も、韓国の家庭の食卓では、ご飯とスープが一対として供され、複数の副菜が組み合わされます。

肌の健康は、一つの「美容食材」だけでつくられるものではありません。

タンパク質、ビタミン、ミネラル、糖質など、異なる栄養素が協力して、皮膚の新陳代謝やバリア機能を支えています。

その意味で、多種類の食品を少しずつ食べる韓国の食卓は、特定の栄養素に偏りにくい食事スタイルといえるでしょう。

ナムルや葉野菜から、肌を支える栄養素を取る

韓国料理では、ナムルなどの野菜料理が日常的に食卓に並びます。

また、焼肉を食べるときには、肉だけを食べるのではなく、サンチュやエゴマの葉などで、ご飯、肉、薬味を包む「サム」という食べ方があります。

こうした習慣によって、一度の食事で複数の野菜を取り入れやすくなります。

野菜や果物には、ビタミンC、カロテノイド、ポリフェノール、食物繊維などが含まれています。

なかでもビタミンCは、皮膚のコラーゲン合成に関係する酵素の働きを助ける栄養素です。また、皮膚の抗酸化防御にも関わっています。

果物や野菜に含まれるカロテノイドは皮膚にも蓄積され、食事によって肌の色調や健康的な見え方が変化する可能性も、人を対象とした研究で示されています。

これは肌を白くするという意味ではなく、血色やツヤを含む、健康的な印象に関する変化です。

韓国の食卓に並ぶ色とりどりのナムルや葉野菜は、こうした栄養素を日常的に取り入れる方法の一つと考えられます。

キムチをはじめとした発酵食品が身近にある

韓国の食文化を語るうえで、発酵食品は欠かせません。

代表的なものには、キムチ、テンジャン、コチュジャン、カンジャン、チョングッチャンなどがあります。

キムチは、白菜や大根などの野菜を塩漬けし、香辛料などを加えて乳酸発酵させた食品です。発酵には、複数の種類の乳酸菌が関わっています。

近年は、腸内細菌と皮膚の状態が相互に関係する可能性を示す「腸―皮膚軸」の研究も進められています。

腸内環境の変化は、免疫反応や炎症、腸内細菌がつくる代謝物などを通して、皮膚の状態と関係する可能性があります。

ただし、まだ研究途上の分野であり、キムチを食べればシミやシワが改善すると断定できるものではありません。

キムチは「美肌の特効食品」と考えるのではなく、

野菜、食物繊維、発酵食品を、毎日の食事に取り入れる文化として考えるのが適切です。

スープで肉・魚・海藻・野菜を一緒に食べる

韓国の食卓では、ご飯とともに、クク、タン、チゲなどの汁物が頻繁に登場します。

スープの具材には、牛肉、鶏肉、魚介類、豆腐、卵、ワカメ、大根、もやし、キノコ、ネギなど、さまざまな食品が使われます。

韓国料理振興院によると、韓国の伝統的な食卓では、ご飯とスープが常に一緒に供されてきました。

スープはご飯を食べやすくするだけでなく、野菜や肉、魚介類などを一つの料理に取り入れる役割も担っています。

一つの料理の中で、皮膚の材料となるタンパク質と、野菜や海藻などを組み合わせられる点は、肌の健康を考えるうえでも興味深い特徴です。

牛骨スープや参鶏湯に含まれるコラーゲンとは?

韓国には、動物の骨や皮、軟骨、すじなどを煮込んだスープ料理が数多くあります。

代表的なものには、次のような料理があります。

  • 牛骨や牛肉を長時間煮込むソルロンタン
  • 牛肉、骨、内臓などを煮込むコムタン
  • 鶏を丸ごと煮込む参鶏湯
  • 牛すじや骨まわりの肉を使うスープ
  • 豚骨や豚肉を煮込むテジクッパ

骨、皮、軟骨、すじなどには、コラーゲンが多く含まれています。

コラーゲンを水とともに長時間加熱すると、一部がゼラチン化し、スープに溶け出します。コラーゲンには、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリンなど、筋肉部分の肉とは異なる構成のアミノ酸が多く含まれています。

スープのコラーゲンは、そのまま肌になるの?

コラーゲンを含むスープを飲んでも、コラーゲンがそのまま顔の皮膚に移動して、肌のコラーゲンになるわけではありません。

食べたコラーゲンやゼラチンは、消化の過程でアミノ酸や小さなペプチドに分解されます。その後、体内で必要に応じて、皮膚、骨、軟骨、血管などの組織に利用されます。

一方で、加水分解されたコラーゲンやゼラチンを摂取した後、ヒドロキシプロリンを含む一部の小さなペプチドが血液中に現れることも、人を対象とした研究で確認されています。

つまり、食べたコラーゲンがすべてアミノ酸にまで分解されるだけではなく、一部は小さなペプチドとして吸収される可能性があります。

コラーゲンを食べると、肌の水分や弾力は上がる?

加水分解コラーゲンやコラーゲンペプチドを一定量摂取した臨床試験では、肌の水分量や弾力に改善がみられたとする報告があります。

複数の試験をまとめた研究でも、肌の水分量や弾力にプラスの変化が示されています。

ただ、これらの研究の多くが、成分量を一定に調整した「加水分解コラーゲン」や「コラーゲンペプチド」を使用していることです。

普通の家庭料理で作る牛骨スープや参鶏湯とは、コラーゲンの量、分子の大きさ、摂取量が異なります。

そのため、コラーゲンを取れば、必ず肌のシワやたるみが改善するとまでは、現時点では断定できません。

骨スープはコラーゲンサプリメントとは違う

骨スープに含まれるアミノ酸やゼラチンの量は、使用する部位、水の量、煮込み時間、温度などによって大きく変わります。

実際に複数の骨スープを分析した研究では、グリシンやプロリンなどの量には大きなばらつきがあり、研究で使用されるコラーゲンサプリメントと同じ量を安定して取れる食品ではないことが示されています。

したがって、ソルロンタンや参鶏湯を「飲む美容液」のように表現するのは適切ではありません。

一方で、骨や皮、軟骨、すじなどを煮込んだスープは、

  • タンパク質やアミノ酸を取る
  • 赤身肉とは異なるアミノ酸構成の食品を取り入れる
  • 肉、野菜、海藻などを一緒に食べる
  • 温かく食べやすい料理として栄養を補う

という意味では、日常の食事に取り入れやすい料理です。

美肌の特効薬ではありませんが、肌をつくるための材料を補う「食事全体の一部」として考えるとよいでしょう。

コラーゲンだけでなく、ビタミンCも一緒に

コラーゲンを含む食品だけを食べれば、体内で十分なコラーゲンがつくられるわけではありません。

体内でコラーゲンを合成するには、アミノ酸に加えて、ビタミンCなどの栄養素が必要です。ビタミンCが不足すると、正常なコラーゲン合成が妨げられます。

その点、韓国の伝統的な食卓では、肉や骨を使ったスープだけでなく、ナムル、葉野菜、キムチなども一緒に食べます。

「コラーゲンスープだけを飲む」のではなく、

肉や魚のスープ+野菜料理+ご飯

という食卓全体の組み合わせに、韓国の食文化の強みがあると考えられます。

ビタミンCは加熱や保存によって減少することがあるため、果物や生の野菜などを別に取り入れることも大切です。

ご飯とタンパク質を一緒に取る

伝統的な韓国の食事では、ご飯、汁物、野菜、肉や魚、発酵食品を同じ食卓で組み合わせます。

参鶏湯にも、鶏肉だけでなく、もち米が入っています。

肌の新陳代謝には、タンパク質だけでなく、細胞が活動するためのエネルギーも必要です。

食事量が少なすぎたり、極端なエネルギー不足が続いたりすると、摂取したタンパク質の一部がエネルギー源として使われることがあります。

その意味では、ご飯と肉、魚、卵、豆腐などを一緒に食べる韓国の食卓は、エネルギー源と体の材料を同時に補う食事構成です。

崎谷理論の視点から見ると

崎谷医師は、糖質をエネルギー源として確保しながら、肉、魚、卵、乳製品などのタンパク質を取ることが重要視しています。

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また、赤身肉だけに偏らず、牛すじ、骨まわりの肉、皮、ゼラチンなどからグリシンを含むタンパク質を取り入れるという考え方があります。

そのため、

  • ご飯とスープを一緒に食べる
  • 骨やすじ、皮を煮込む
  • 糖質とタンパク質を同じ食事で取る
  • 動物の一部分だけでなく、さまざまな部位を利用する

という韓国の伝統的な食文化には、崎谷医師の考え方と重なる部分があります。

ただし、崎谷式は、現在の一般的な栄養学とは異なる独自の理論を含みます。

崎谷理論の観点からは、韓国料理全体がそのまま共通するわけではなく、ごま油、鶏脂、豚脂、辛味調味料などをどう考えるかという問題あります。

韓国の食文化をもっと知りたい方におすすめの番組

韓国のご飯とおかず、スープ文化について、映像でさらに深く知りたい方には、Netflixで配信されているドキュメンタリー番組もおすすめです。

『総菜の国 ~韓国米食文化探求~』

色とりどりの小皿料理「パンチャン」をはじめ、米や穀物、発酵食品、包み野菜など、韓国の食卓を構成するさまざまな料理に焦点を当てた番組です。

韓国では、一つの主菜だけで食事を完結させるのではなく、ご飯を中心に、野菜、肉、魚介、発酵食品などを少しずつ組み合わせて食べる文化があります。

『総菜の国 ~韓国米食文化探求~』では、本記事で紹介した「多種類の食材を一度の食事に取り入れる習慣」を、実際の料理や食卓を通して見ることができます。

総菜の国 ~韓国米食文化探求~を観る | Netflix
テーブルを埋め尽くす色とりどりの小皿たち。米や穀物から総菜まで、人々が愛してやまない多様な韓国の食事は、どのような料理で構成されているのか。その一つ一つにスポットライトをあてる。

『スープの国 ~韓国汁物紀行~』

韓国の食卓の中心的な存在であるスープをテーマに、その歴史や地域ごとの特色を訪ねるドキュメンタリー番組です。

牛や豚の骨、肉、魚介類、海藻、野菜など、地域によって異なる食材からだしを取り、それぞれの土地の暮らしに根づいたスープ料理が紹介されています。

韓国で、なぜご飯とスープが一緒に食べられてきたのか、また、骨や肉をじっくり煮込む料理がどのように受け継がれてきたのかを知ることができます。

コラーゲンやゼラチン質を含む骨まわりの食材、タンパク質とご飯を組み合わせる食文化など、本記事で取り上げた内容を、より具体的にイメージできる番組です。

スープの国 ~韓国汁物紀行~を観る | Netflix
どんなときも韓国の食卓の中心にある、1杯のおいしいスープ料理。韓国におけるスープの歴史と進化を探る旅に出かけるドキュメンタリーシリーズ。

どちらも、料理を紹介するだけでなく、その土地の歴史や人々の暮らし、食材を大切に使う知恵まで伝えてくれます。

韓国料理や韓国の美肌を支える食文化に興味のある方は、記事とあわせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

※配信状況は変更される場合があります。最新の情報はNetflix公式サイトでご確認ください。

まとめ

韓国の伝統的な食文化には、肌の健康を内側から支える可能性のある習慣がいくつもあります。

多種類の野菜を小皿で食べること、葉野菜で肉やご飯を包むこと、発酵食品を日常的に取ること、肉や魚、海藻、豆腐をスープにして食べること、そしてご飯とタンパク質を組み合わせることです。

ソルロンタン、コムタン、参鶏湯など、骨、皮、軟骨、すじを煮込んだスープからは、コラーゲンに由来するゼラチンやアミノ酸を取ることができます。

ただし、スープのコラーゲンがそのまま肌になるわけではなく、家庭で作る骨スープに含まれる量も一定ではありません。

韓国のスープ文化から学べるのは、

コラーゲンだけを特別視するのではなく、タンパク質、糖質、野菜、発酵食品などを、食卓全体で組み合わせることではないでしょうか。

韓国人の肌が美しく見える背景には、食文化だけでなく、紫外線対策、丁寧なスキンケア、美容への意識、生活習慣、遺伝的な特徴など、複数の要因が重なっています。

それでも、韓流ドラマに登場する色とりどりの小皿料理と、湯気の立つスープの食卓には、肌と体を内側から支えるためのヒントが詰まっていると感じます。

※本記事は、韓国の伝統的な食文化と現在の栄養学研究をもとに、美肌との関連性を考察したものです。特定の食品によるシミ、シワ、たるみ、皮膚疾患などの予防・改善効果を保証するものではありません。また、崎谷理論は一般的な栄養学とは異なる独自の食事理論です。

 

注意事項

本記事は、韓国の食文化に含まれる野菜、発酵食品、スープ、タンパク質などが、肌の健康を支える可能性について考察したものです。

特定の食品によるシミ、シワ、たるみ、乾燥、皮膚疾患などの予防・改善効果を保証するものではありません。

また、本文中で紹介している「崎谷理論」は、一般的な栄養学や医学とは異なる独自の理論を含みます。

 

参考文献・出典

本記事は、以下の論文・資料を参考に、韓国の食文化と肌の健康との関係を考察しています。

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    The traditional Korean dietary pattern is associated with decreased risk of metabolic syndrome.
    Journal of Medicinal Food. 2014.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24456354/

韓国の伝統的な食事に見られる、野菜、発酵食品、多種類の食材を組み合わせる特徴について参考にしました。

  1. De Pessemier B, et al.
    Gut–Skin Axis: Current Knowledge of the Interrelationship between Microbial Dysbiosis and Skin Conditions.
    Microorganisms. 2021.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33670115/

腸内環境と皮膚の状態との関係について参考にしました。

  1. Pullar JM, Carr AC, Vissers MCM.
    The Roles of Vitamin C in Skin Health.
    Nutrients. 2017.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28805671/

ビタミンCがコラーゲン合成や皮膚の抗酸化防御に関係することを説明する際に参考にしました。

  1. Alcock RD, Shaw GC, Burke LM.
    Bone Broth Unlikely to Provide Reliable Concentrations of Collagen Precursors Compared With Supplemental Sources of Collagen Used in Collagen Research.
    International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism. 2019.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29893587/

骨スープに含まれるグリシンやプロリンなどの量は、材料や調理方法によって大きく異なることを説明する際に参考にしました。

  1. Pu SY, et al.
    Effects of Oral Collagen for Skin Anti-Aging: A Systematic Review and Meta-Analysis.
    Nutrients. 2023.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37432180/

加水分解コラーゲンの摂取と、肌の水分量や弾力との関係について参考にしました。

  1. Myung SK, et al.
    Effects of Collagen Supplements on Skin Aging: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials.
    The American Journal of Medicine. 2025.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40324552/

コラーゲン研究では、研究資金や試験の質によって結果が異なる可能性があることを確認するために参考にしました。

 

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