「リーキーガット(腸漏れ)」について
崎谷博征医師の考え方をもとに整理して解説
※本記事は、崎谷博征医師の著書・発信内容を参考に、情報を整理して紹介したものです。
内容には独自の理論や仮説を含む部分もあり、現時点で主流医学において統一的に確立されていない見解も含まれます。
医療行為・診断・治療を目的としたものではありません。体調不良や健康上の不安がある場合は、医療機関へご相談ください。
「リーキーガット(腸漏れ)」とは?
前記事で少しご紹介した内容の、「リーキーガット(腸漏れ)」について詳しくお伝えしたいと思います。
日本語では「腸漏れ」と表現されることもあり、腸のバリア機能(腸管バリア)が低下した状態を指す考え方として語られています。
本来、腸には次のような役割があります。
- 必要な栄養素を吸収する
- 有害物質や不要なものが体内へ入り込むのを防ぐ
腸の粘膜や細胞同士をつなぐ「タイトジャンクション」が正常に働くことで、このバリア機能は維持されています。
一方で、腸の状態が乱れることで、本来は体内へ入りにくい物質が血流へ移行しやすくなる可能性がある、という考え方があります。

腸粘膜・腸内細菌・炎症・免疫との関係については、現在も研究が続けられている分野です。

崎谷医師が重視している「エンドトキシン」
崎谷医師の著書では、特に「エンドトキシン(LPS)」という腸内細菌由来の成分が重要視されています。
「エンドトキシン(LPS)」とは、
腸の中には大量の細菌の中の一部の菌が、死んだり、増殖したり、壊れたりすると、細胞壁の成分が出てきます。
その“破片”の中にある刺激物質がエンドトキシンです。エンドトキシンは、身体に入ると免疫を強く刺激します。
すると、炎症、発熱、倦怠感、だるさ、腸の不調、などを引き起こすことがあります。
重症感染症では、エンドトキシンが大量に出ることで
血圧低下や敗血症につながることもあります。

腸との関係
通常は、腸の中にあるエンドトキシンは、腸壁がブロックしているため、あまり問題になりません。
しかし、腸のバリア機能低下、腸の炎症、腸内環境悪化、などがあると、一部が体内へ入りやすくなると崎谷医師は考えています。
一般医学で確立している部分
医学的に広く認められているのは:
- エンドトキシン=LPS
- グラム陰性菌由来
- 強い炎症作用がある
- 敗血症などで重要 という点です。
著書の中では、
- 腸のバリア機能の低下
- エンドトキシンの体内への流入
- 慢性的な炎症反応
- ミトコンドリアへの負担
- 代謝機能への影響
といった流れが、一つの考え方として繰り返し語られています。
つまり、「腸で起きていることが全身のコンディションにも関わる可能性がある」という視点です。
慢性的な疲労感、アレルギー傾向、代謝低下など、一見別々に見える不調についても、腸内環境との関連を考察している点が、崎谷医師の理論の特徴の一つといえるかもしれません。

崎谷医師の著書で注意喚起されている食品・成分
※以下は、あくまで崎谷医師の見解を整理したものであり、すべての人に当てはまるものではありません。体質や健康状態によって個人差があります。
グルテン(小麦タンパク)
パン・パスタ・うどんなどの小麦製品に含まれる成分です。
一部研究では、「ゾヌリン」という物質を介して腸のタイトジャンクションへ影響を与える可能性が議論されており、著書でも注意が促されています。
レクチン
レクチンは、豆類・大豆・ピーナッツなどに含まれるタンパク質の一種です。
植物が外敵から身を守るために持つ成分とされており、腸粘膜との関連について言及されることがあります。
著書でも、腸への刺激性という観点から取り上げられています。
サポニン
サポニンも豆類などに含まれる成分です。
一部では腸への刺激性が指摘されていますが、調理方法や摂取量によって影響は変わる可能性があり、研究段階の内容も含まれています。
PUFA(多価不飽和脂肪酸)
崎谷医師の著書では、PUFA(多価不飽和脂肪酸)についても繰り返し注意喚起がされています。
特に、
- サラダ油
- 大豆油
- キャノーラ油
などに多く含まれる脂質について、酸化や炎症、ミトコンドリア機能への影響という観点から論じられています。
なお、脂質に関する考え方は専門家の間でも見解が分かれる分野であり、崎谷医師の理論も独自の立場を含むものとして理解する必要があります。

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