台湾の朝食として親しまれている「ダンピン(蛋餅)」は、薄く焼いた生地に卵を重ね、くるくると巻いて仕上げる台湾風の卵クレープです。
今回は、小ねぎとチーズを加えたアレンジをご紹介します。
香ばしく焼けた生地の中には、ふんわり卵と、とろりと溶けたチーズ。小ねぎの爽やかな風味がアクセントになります。
フライパンひとつで手軽に作れるので、忙しい朝の朝食や、休日のブランチにもおすすめです。
材料(2人分)
【ダンピンの生地】
- 米粉……70g
- 片栗粉……20g
- 水……150ml
- 塩……ひとつまみ
【具材】
- 卵……2個
- 小ねぎ……4〜5本
- スライスチーズ(溶けるタイプ)……2〜3枚
- 塩……少々
- 香りのないココナッツオイル(またはバター)……10g程度
【台湾風の甘辛だれ】
- 醤油……大さじ1
- 黒酢……小さじ2
- はちみつ……小さじ1
- 水……小さじ1
- 片栗粉:ひとつまみ
(※電子レンジで数十秒加熱して、少しとろみを出すと現地風の「醤油膏」になります)
下ごしらえ
- 生地を作る
① 水は130mlから加える
米粉と片栗粉に水130mlを加えて混ぜます。生地が重い場合は、
水を少しずつ足して調整してください。
フライパンに流したときに、薄く広がる程度が目安です。
② 焼く直前によく混ぜる
米粉や片栗粉は沈殿しやすいため、生地を流すたびに混ぜてください。
- 具材を準備する
小ねぎは細かい小口切りにします。
卵は1個ずつ使うので、それぞれ別の器に割り入れ、塩少々と小ねぎの半量を加えて混ぜます。
チーズは巻きやすい大きさにしておきます。 - たれを作る
小さな器に醤油、黒酢、はちみつ、片栗粉水を入れて混ぜ、数十秒加熱します。
作り方(フライパン)
1. 生地を薄く焼く
フライパンを中火で温め、香りのないココナッツオイル(またはバター)を少量溶かします。
生地の半量を流し入れ、フライパンを傾けながら薄く丸く広げます。
表面が乾いてきたら裏返し、反対側も軽く焼きます。
米粉にはグルテンがないため、小麦粉の生地より破れやすくなることがあります。表面が乾き、生地がしっかり固まってから裏返すと扱いやすくなります。
焼けた生地はいったん取り出します。
2. 卵を焼く
同じフライパンにココナッツオイル(またはバター)を少量加え、小ねぎ入りの溶き卵1個分を流し入れます。
卵が固まりきる前に、先ほど焼いた生地を卵の上に重ねます。
軽く押さえて、卵と生地を密着させます。
3. チーズをのせる
卵に火が通ったら、生地ごと裏返して卵の面を上にします。
スライスチーズをのせ、弱火で温めます。
チーズが溶けにくい場合は、ふたをして20〜30秒ほど蒸し焼きにします。
4. くるくる巻く
チーズが柔らかくなったら、フライ返しなどを使って端から丁寧に巻きます。
巻き終わりを下にして、軽く焼きつけます。
残りの生地も同様に作ります。
5. 食べやすく切る
焼き上がったダンピンを、1本につき4〜5等分に切ります。
お皿に切り口が少し見えるように並べ、溶けたチーズが見えるように盛り付けます。
台湾風の甘辛だれを添えて完成です。
美味しく作るコツ
生地はできるだけ薄く焼く
生地が厚いと巻きにくくなります。
フライパンを傾けながら、均一に広げるのがポイントです。
卵が固まる前に生地を重ねる
卵が半熟のうちに生地を重ねることで、卵と生地がしっかり密着して巻きやすくなります。
チーズは加熱しすぎない
チーズが柔らかくなったタイミングで巻くと、食べるときにとろりとした食感を楽しめます。
巻いたあとに軽く焼く
巻き終わりを下にして軽く焼くことで、形が安定して、香ばしさも加わります。
保存・アレンジ
保存方法
ダンピンは焼きたてが最も美味しくいただけます。
冷蔵保存する場合は、粗熱を取ってから密閉容器に入れ、翌日までを目安に食べ切りましょう。
再加熱するときは、フライパンで弱火で温めると、生地の香ばしさが戻ります。
おすすめアレンジ
きのことチーズのダンピン
バターで炒めたマッシュルームやエリンギを加えると、きのこの旨みが広がります。
PUFAを抑えるポイント
今回のダンピンは、台湾の家庭料理を参考にしながら、調理に使う油脂を工夫したレシピです。
一般的なダンピンのレシピでは、サラダ油などの植物油を使って焼くことがあります。
今回は、PUFA(多価不飽和脂肪酸)の割合が比較的少ないココナッツオイル(またはバター)を使用します。
※PUFAを抑える考え方には様々な見解があります。当ブログでは、PUFAフリーという考え方に沿って、日々の食事に取り入れやすい方法を紹介しています。
豆知識コラム|台湾の朝ごはん「ダンピン(蛋餅)」とは?
台湾を訪れたことがある方なら、街角の朝食店で「蛋餅(ダンピン)」という文字を見かけたことがあるかもしれません。
台湾では、豆乳や饅頭(マントウ)、焼餅(シャオビン)などと並び、ダンピンも朝食の定番として親しまれています。
ダンピンという名前の意味
中国語で「蛋」は卵、「餅」は小麦粉などで作った平たい生地を意味します。
薄く焼いた生地と卵を重ね、くるくると巻いて食べやすい大きさに切るのが一般的です。
ダンピンには2つの食感がある?
台湾のダンピンは、生地の種類や焼き方によって食感が異なります。
① もちもちタイプ
小麦粉やでんぷんなどを使って薄い生地を焼くタイプ。
柔らかく、もちっとした食感が楽しめます。
② サクサクタイプ(ビンピーダンピン)
春巻きやパイ生地などを使って外側を香ばしく焼き上げるタイプ。
外側のパリッとした食感が特徴です。
台湾では、こうした生地の違いを楽しめるお店もあります。
今回のレシピは、家庭で作りやすいもちもちタイプです。
台湾では具材のバリエーションも豊富
ダンピンは具材によって、さまざまな味を楽しめます。
代表的なものには、チーズ入りの「起司蛋餅」、とうもろこし入りの「玉米蛋餅」、ハム入りの「火腿蛋餅」などがあります。
また、ツナやベーコン、肉類を組み合わせたメニューも見られます。
好みの具材を自由に組み合わせられることも、ダンピンの魅力のひとつです。
台湾では豆乳と一緒に食べることも
台湾の朝食店では、ダンピンに豆乳を合わせる組み合わせも親しまれています。
温かい豆乳や冷たい豆乳と一緒にいただくことで、手軽な朝食になります。
台湾では甘い豆乳だけでなく、塩味の豆乳料理「鹹豆漿(シェントウジャン)」も朝食として知られています。
台湾の朝食文化を自宅で楽しめるダンピン。身近な材料で作ることができるので、いつもの朝食に少し変化をつけたいときにもおすすめのレシピです。
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