季節のハチミツ漬け4選|レモン・ゆず・オレンジ・生姜の作り方と保存方法

季節のハチミツ漬け Food|食とレシピ

ハチミツは、そのまま食べるだけでなく、果物や生姜と組み合わせると、毎日の飲み物や料理にも取り入れやすくなります。

今回ご紹介するのは、

  • レモンのハチミツ漬け
  • ゆずのハチミツ漬け
  • オレンジのハチミツ漬け
  • 生姜のハチミツ漬け

の4種類です。

どれも基本は、材料を切ってハチミツに漬けるだけです。ジャムのように鍋で煮詰める必要がなく、少量から気軽に作れるのが魅力です。

また、加熱せずに作るので、果物や生姜それぞれの香りを楽しみやすいのも特徴になります。

冷蔵庫にひと瓶作っておくと、お湯や炭酸水で割ったり、紅茶に加えたり、ヨーグルトにかけたり、料理の甘味づけに使ったりと、さまざまな楽しみ方ができます。

季節の果物を使って、「旬のハチミツ漬け」を楽しんでみませんか?

ハチミツ漬けとは?

ハチミツ漬けは、果物や生姜などをハチミツに漬けて作る、とてもシンプルな食品です。

時間がたつと、果物や生姜から水分が出て、濃厚だったハチミツが少しずつさらりとしたシロップ状になっていきます。

果物そのものだけでなく、香りや風味が移ったハチミツも一緒に楽しめるのが特徴です。

ジャムとの大きな違いは、基本的に煮詰める工程がないこと

「保存食を作ってみたいけれど、ジャムを煮るのはちょっと大変」「少量だけ作ってみたい」そんな方にも取り入れやすい方法です。

「保存食を作ってみたいけれど、ジャムを煮るのはちょっと大変」「少量だけ作ってみたい」そんな方にも取り入れやすい方法です。

ハチミツ漬けは「旬」に合わせて作るのがおすすめ

同じハチミツ漬けでも、食材にはそれぞれおいしい時期があります。

旬に合わせて作ると、季節の香りも一緒に楽しめます。

ハチミツ漬けにおすすめの季節

食材 おすすめ時期の目安 おすすめの楽しみ方
レモン 秋〜春 レモネード、炭酸水、紅茶
ゆず 秋〜冬 ゆず茶、お湯割り、料理
オレンジ類 冬〜春 炭酸水、ヨーグルト、デザート
生姜 通年 生姜湯、紅茶、料理

特に国産の露地レモンは、一般的に10月頃から翌年5月頃まで収穫されます。

秋には果皮が緑色の「グリーンレモン」が出回り、年末頃から黄色いレモンが多くなってきます。広島県でも、10〜11月はグリーンレモン、年末頃から5月頃はイエローレモンが出荷されています。 

 

9〜11月におすすめ|国産グリーンレモンのハチミツ漬け

秋の入り口から楽しめるのが、国産のグリーンレモンです。

グリーンレモンというと特別な品種のように思うかもしれませんが、多くの場合、黄色く熟す前の緑色の状態で収穫されたレモンです。

国産レモンは収穫してから流通するまでの期間が比較的短いため、秋には鮮やかな緑色の状態で店頭に並ぶことがあります。

グリーンレモンは、すっきりとした爽やかな香りが魅力。

皮も一緒に使うハチミツ漬けにも、ぜひ試してみたい季節の食材です。

国産露地レモンの本格的な旬は秋から春ですが、ハウス栽培などによって夏〜初秋にも国産レモンが出回ることがあります。 

皮ごと使う柑橘はどう選ぶ?

レモン・ゆず・オレンジをハチミツ漬けにするとき、皮ごと使いたい方も多いと思います。

その場合は、産地だけで判断せず、栽培方法や商品の表示を確認することをおすすめします。

例えば、

  • 国産かどうか
  • 有機JAS表示があるか
  • 特別栽培農産物か
  • 栽培期間中の農薬使用について記載があるか
  • 防かび剤などの表示があるか
  • ワックスを使用しているかどうか

などを確認すると、選びやすくなります。

「無農薬」という言葉を見かけることもありますが、食品表示では栽培方法について、より具体的な表示を確認することが大切です。

また、有機JAS=農薬を一切使用していない、という意味ではありません。

有機JASでは、農薬や化学肥料を使用しないことが原則ですが、やむを得ない場合には規格で認められた資材の使用が可能です。 

そのため、皮ごと使う場合は「有機だから」「国産だから」と一つの条件だけで決めるより、商品表示や生産者の栽培情報を確認し、自分が納得できるものを選ぶのがおすすめです。

ゆずは「無農薬」が多いの?

家庭の庭などで、ほとんど農薬を使わずに育てられているゆずを見かけることはあります。

ただし、市販されているゆずについては、生産者や産地、栽培環境によって農薬の使用状況は異なります。そのため、「ゆずは無農薬のものが多い」と一概には言えません。

皮を使うことが多いゆずだからこそ、購入時には栽培方法や表示を確認して選びたいところです。

秋〜冬になると国産ゆずが多く出回るので、旬の時期に、生産者の情報が確認できるものを探してみるのもおすすめです。

まず覚えておきたい基本の作り方

4種類とも、基本的な作り方はほぼ同じです。

基本のポイント

  1. 保存瓶を煮沸消毒して、しっかり乾燥させる
  2. 果物や生姜をよく洗う
  3. 表面の水分をしっかり拭き取る
  4. 食べやすい大きさに薄く切る
  5. 保存瓶に入れる
  6. 全体がなじむ程度までハチミツを注ぐ
  7. 冷蔵庫で保存する

水分や汚れが残っていると傷みやすくなるため、瓶と食材を清潔にし、水気をできるだけ残さないことが大切です。

保存中に果物が浮いてきた場合は、清潔なスプーンなどで全体をなじませます。

① レモンのハチミツ漬け

爽やかな香りと酸味が楽しめる、ハチミツ漬けの定番です。

レモネード、紅茶、炭酸水など幅広く使えるので、初めて作る方にもおすすめです。

材料

  • レモン……1個
  • ハチミツ……150〜200g程度

※レモンの大きさや保存瓶に合わせて調整してください。

作り方

  1. 保存瓶を煮沸消毒して、完全に乾かします。
  2. レモンをよく洗い、水気をしっかり拭き取ります。
  3. 両端を切り落とし、2〜3mm程度の薄い輪切りにします。
  4. 種を取り除きます。
  5. 保存瓶にレモンを入れます。
  6. レモン全体になじむようにハチミツを注ぎます。
  7. ふたをして冷蔵庫へ入れます。

半日〜1日ほどすると、レモンから水分が出てハチミツが少しさらっとしてきます。

全体がなじんだら楽しめます。

おすすめの使い方

ハチミツレモンウォーター

グラスにハチミツレモンを適量入れ、水や炭酸水を注ぎます。

ホットハチミツレモン

カップにハチミツレモンを入れ、お湯を注ぎます。

紅茶に

紅茶に加えるだけで、爽やかなハチミツレモンティーに。

② ゆずのハチミツ漬け

秋から冬に作りたくなるのが、ゆずのハチミツ漬け。

ゆず独特の華やかな香りとハチミツの甘みは相性がよく、お湯で割るだけでも楽しめます。

材料

  • ゆず……1個
  • ハチミツ……150〜200g程度

作り方

  1. 保存瓶を煮沸消毒して、完全に乾かします。
  2. ゆずをよく洗い、水気をしっかり拭きます。
  3. 半分に切り、種を取り除きます。
  4. 薄切りにします。
  5. 保存瓶へ入れます。
  6. ゆず全体になじむようにハチミツを注ぎます。
  7. 冷蔵庫で保存します。

皮の香りも楽しめますが、白いワタの部分は苦味が出やすいため、気になる場合は少し取り除いてください。

おすすめの使い方

ゆずハチミツ茶

カップにゆずのハチミツ漬けを入れ、お湯を注ぎます。

炭酸水割り

炭酸水で割れば爽やかなゆずソーダに。

料理にも

醤油などと合わせて、肉料理や魚料理の甘味・香りづけにも使えます。

③ オレンジのハチミツ漬け

オレンジは、甘く華やかな香りが特徴です。

見た目もきれいなので、透明なガラス瓶に入れると食卓が明るくなります。

材料

  • オレンジ……1個
  • ハチミツ……150〜200g程度

作り方

  1. 保存瓶を煮沸消毒して乾かします。
  2. オレンジをよく洗い、水気をしっかり拭き取ります。
  3. 薄い輪切り、または半月切りにします。
  4. 種があれば取り除きます。
  5. 保存瓶へ入れます。
  6. ハチミツを注ぎます。
  7. 冷蔵庫で保存します。

皮ごと使う場合は表示を確認し、よく洗ってから使用しましょう。

苦味が気になる場合は、皮をむいて果肉だけを漬けても楽しめます。

おすすめの使い方

オレンジハチミツソーダ

炭酸水を注ぐだけで、香りのよいドリンクに。

ヨーグルトに

果肉とシロップをヨーグルトへ。

デザートに

パンケーキやアイスクリームなどに添えてもよく合います。

④ 生姜のハチミツ漬け

生姜のハチミツ漬けは、果物とはまた違った使いやすさがあります。

飲み物だけでなく、料理の甘味や香りづけにも使えるので、冷蔵庫にあると便利です。

材料

  • 生姜……50g
  • ハチミツ……100〜150g程度

作り方

  1. 保存瓶を清潔にして、完全に乾かします。
  2. 生姜をよく洗い、水気を拭き取ります。
  3. 皮が気になる場合は薄くむきます。
  4. 薄切りにします。
  5. 保存瓶に入れます。
  6. 生姜になじむ程度までハチミツを注ぎます。
  7. 冷蔵庫で保存します。

おすすめの使い方

ハチミツ生姜湯

カップに生姜のハチミツ漬けを入れて、お湯を注ぎます。

生姜紅茶

紅茶に少量加えます。

料理の甘味づけ

醤油と合わせて、生姜焼きや煮物などにも使えます。

おすすめアレンジ|レモン+生姜のハチミツ漬け

私が特におすすめしたいのが、レモン+生姜+ハチミツの組み合わせです。

爽やかなレモンと生姜の香りがよく合い、飲み物にも料理にも使いやすい一瓶になります。

材料

  • レモン……1個
  • 生姜……20〜30g
  • ハチミツ……200g程度

薄切りにしたレモンと生姜を保存瓶へ入れ、ハチミツを注ぎます。

炭酸水で割れば、ハニージンジャーエール風に。秋冬にはお湯割りもおすすめです。

ハチミツ漬けはどのくらい保存できる?

ハチミツそのものは水分が少ない食品ですが、果物や生姜を加えると、そこから水分が出てきます。

そのため、長期保存できるものではありません。

家庭で作るハチミツ漬けは、

  • 必ず冷蔵保存する
  • 清潔で乾いたスプーンやトングを使う
  • 少量ずつ作る
  • 早めに食べ切る

ことを基本にしましょう。

家庭では、まずは1〜2週間程度をひとつの目安として早めに使い切るのがおすすめです。

ただし、保存期間は食材の水分量や衛生状態、冷蔵庫の温度などによって変わります。

次のような状態が見られた場合は食べずに処分してください。

  • カビが見える
  • 不自然な泡立ちが続く
  • 強い発酵臭やアルコール臭がする
  • 不快なにおいがする
  • 明らかな変色や腐敗がみられる

ハチミツ漬けを安全に楽しむ5つのポイント

1.保存瓶を清潔にする

耐熱ガラス瓶はよく洗い、煮沸消毒をして、完全に乾かします。

2.食材の水分をしっかり拭く

洗った果物や生姜は、清潔なキッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取ります。

3.新鮮な食材を使う

新鮮なものを使い、傷や傷みのある部分は使用しないようにしましょう。

4.乾いた清潔なスプーンを使う

濡れたスプーンや食べかけのスプーンを瓶へ入れないようにします。

5.取り出したらすぐ冷蔵庫へ

必要な分だけ取り出し、ふたをして冷蔵庫へ戻します。

ハチミツ漬けは作った後も楽しめます

ハチミツ漬けの魅力は、「作って終わり」ではありません。ひと瓶作っておくだけで、

  • 水で割る
  • 炭酸水で割る
  • お湯で割る
  • 紅茶に入れる
  • ヨーグルトにかける
  • パンケーキに添える
  • 肉料理に使う
  • ソースの甘味に使う

など、いろいろな料理や飲み物へ展開できます。

「今日はドリンク、明日は料理」というように使い回せるのも、ジャムとは少し違った楽しみ方です。

ハチミツを「甘味の選択肢」のひとつとして

ハチミツというと、「健康食品」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

ハチミツの主成分は糖質で、主にブドウ糖や果糖などが含まれています。

私はハチミツを、特別な健康食品として大量に摂るものではなく、

毎日の食事の中で使える甘味の選択肢のひとつとして楽しむのがおすすめだと考えています。

果物や生姜と組み合わせるハチミツ漬けなら、甘味だけでなく季節の香りも一緒に楽しむことができます。

ハチミツについてもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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1歳未満の赤ちゃんにはハチミツを与えないでください

ハチミツについて必ず覚えておきたい注意点があります。

1歳未満の乳児には、ハチミツやハチミツを使った食品・飲料を与えないでください。

厚生労働省では、1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることで、乳児ボツリヌス症を発症する可能性があるとして注意を呼びかけています。

また、ボツリヌス菌の芽胞は熱に強いため、通常の加熱調理をしたハチミツであっても、1歳未満の乳児には与えないようにします。 

まとめ|旬に合わせて「季節のハチミツ漬け」を楽しもう

レモン、ゆず、オレンジ、生姜。

ハチミツ漬けは、材料を切ってハチミツに漬けるだけで作れる、とてもシンプルな季節の手仕事です。

ジャムのように長時間煮込む必要がないので、「少量を仕込んで、飲み物や料理に使う」という気軽な楽しみ方ができます。

秋には国産のグリーンレモン、晩秋から冬にはゆず。冬から春には黄色い国産レモンやオレンジ類、そして生姜は一年を通して。

旬に合わせて使う食材を変えていけば、一年中ハチミツ漬けを楽しむことができます。

特に秋の始まりには、国産グリーンレモンのハチミツ漬け、そして、レモン+生姜のハチミツ漬けから始めるのもおすすめです。

ハチミツを特別な健康食品として考えるのではなく、季節の果物や料理と組み合わせながら、毎日の食卓で無理なく楽しむ。

そんなハチミツの使い方を、ぜひ試してみてください。

 

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