Chapter5 「糖のエネルギー代謝」がなぜ大切なのか――崎谷医師の考え方をわかりやすく解説
崎谷医師は、著書の中で「糖のエネルギー代謝」こそが健康の要であると述べています。その考え方を、ポイントごとに整理してみました。
- 脳と赤血球は「糖」しか使えない
脳や赤血球は、基本的に糖をエネルギー源としてしか利用できません。そのため体は、糖が不足すると(=低血糖になると)、ストレスホルモンを出して脂肪や筋肉を分解し、糖を作り出そうとします。
著者はこの低血糖の状態を、体にとって大きな負担になると説明しています。
- 「脂肪を燃やす」ことへの疑問
体内に蓄積している脂肪の多くは、PUFA(多価不飽和脂肪酸)と呼ばれる種類です。
PUFA(多価不飽和脂肪酸)は現代人の体脂肪の主成分で、「脂肪毒」とも呼ばれる毒性の強い物質です。
PUFAは [オメガ3系 DHA・EPA(青魚に多い)αリノレン酸(亜麻仁油・えごま油)オメガ6系 リノール酸(サラダ油・コーン油・大豆油)、アラキドン酸など酸化しやすい油のことです]
低血糖やダイエットで体脂肪が分解されると血中にあふれ出し、糖代謝の低下・活性酸素の増加を招き、ガンや糖尿病・老化などあらゆる病態の原因となります。
著者は、体内のPUFAをむやみに分解して血液中に放出することを「非常に危険な行為」と強く警告しています。
脂肪分解(リポリシス)が起きると、このPUFAが血液中に放出されます。 著者はこれを「脂肪毒」と呼び、血液中にPUFAがあふれた状態は体にとって好ましくないと指摘しています。
「痩せる=脂肪分解」は良いことのように思えますが、体の仕組みから見ると決してそうではない、というのが著者の見解です。
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- PUFAと甲状腺ホルモンの関係
糖をエネルギーに変えるには甲状腺ホルモンが欠かせません。
著者によると、血液中に放出されたPUFAはこの甲状腺ホルモンの働きを妨げる可能性があり、結果として糖のエネルギー代謝が低下しやすくなると考えられています。
- 筋トレしても筋肉がつきにくい場合がある理由
「しっかり筋トレしているのに筋肉が増えない」という場合、著者は糖不足(低血糖)との関係を指摘しています。
運動中に糖が足りないと、体はエネルギーを補うために筋肉を分解することがあります。
さらにその過程で生じるアンモニアが甲状腺に負担をかけ、糖のエネルギー代謝をさらに妨げる可能性があるとされています。

- ファスティング・糖質制限を見直す視点
糖質制限やファスティング(断食)は、体を意図的に低血糖に近い状態にします。
著者は、脂肪やタンパク質はあくまで「緊急時のエネルギー源」であり、それらを長期的にメインの燃料にし続けることは、体への負担につながりうると述べています。
【まとめ】
崎谷医師の考え方の核心は、「糖をしっかりエネルギーとして利用できる体の状態を整えることが、体の本来の働きを支える」というものです。
流行りのダイエット法を試す前に、まず体のエネルギーの仕組みを知ることが、自分に合った健康習慣を見つける第一歩になるかもしれません。
Chapter6 ハチミツの日常的な活かし方|運動・睡眠・美容への取り入れ方
「知る」から「使う」へ
ハチミツの魅力は、日常に取り入れやすいことです。 特別な準備は必要なく、ティースプーン一杯から始められます。
運動前後のサポートに
運動前に少量のハチミツを摂ることで、活動時のエネルギー補給に役立つ可能性があります。 ブドウ糖による即効性と、果糖による持続性の組み合わせが特徴です。 温かい飲み物に溶かして飲むのも取り入れやすい方法です。
睡眠前のリラックスタイムに
就寝前に少量のハチミツを摂る習慣を取り入れる方法もあります。 睡眠中も脳はエネルギーを消費しているため、夜間のエネルギーバランスとの関係が注目されています。 ホットミルク・白湯・ハーブティーなどに溶かすと、リラックス習慣としても続けやすくなります。
美容・スキンケアへの活用
ハチミツは保湿性が高いため、古くから外用としても使われてきました。 フェイスパック・スクラブ・ハンドケアなどに使われることがあります。
ただし肌質によって合う・合わないがあるため、使用前にはパッチテストを行うようにしましょう。
毎日簡単に摂取できるハチミツ
ハチミツをそのまま食べたり、「白砂糖の代わり」に使ったり、どんな使い方でも取り入れられますので、毎日続けるのが容易な食べ物です。
料理やスィーツ以外に、 ヨーグルト・ホットミルク・コーヒー・紅茶などに加えるだけでも、日常的に自然に取り入れられます。
【まとめ】
ハチミツは、運動・睡眠・美容・食事など幅広い場面で活用できます。 まずは「砂糖の置き換え」から気軽に始めると、無理なく続けやすいでしょう。
Chapter7 まとめ|ハチミツを「知る」ことが食の選択を変える
8,000年受け継がれてきた自然の知恵
この記事では、 ハチミツの歴史 製造工程 成分の特徴 、崎谷医師が説く糖のエネルギー代謝の考え方 、日常での活用法 についてお伝えしました。
ハチミツが長い歴史の中で重宝されてきた背景には、単なる甘さだけではない「成分の豊かさ」があります。
崎谷医師の考え方によると、現代人は糖のエネルギー代謝が低下しやすい環境に置かれており、ハチミツのような自然由来の糖を意識して取り入れることが、健康維持のひとつのアプローチになるといいます。
もちろん、どんな食品も”万能”ではありません。 大切なのは、バランスのよい食習慣を土台にしながら、その一部として上手に取り入れることです。
まずは今日のティースプーン一杯から。 そんな小さな習慣が、日々の食との向き合い方を少し変えてくれるかもしれません。
※ 免責事項
本記事は崎谷博征医師の著書の内容をもとに、わかりやすく要約・再構成したものです。
医療行為や特定製品の効果・効能を保証するものではありません。
特定の疾患の予防・治療・改善を目的としたものではなく、体質や健康状態によって感じ方には個人差があります。
健康上の不安がある場合は、医師または専門家へご相談ください。
また、1歳未満の乳児には、乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、ハチミツを与えないでください。
参考文献
崎谷博征著 『奇跡のハチミツ自然療法』

