リーキーガット③ 〜原因となる食べ物に含まれる4つの成分

ヘルスケア

食べ物の中に含まれる4つの成分「グルテン」「レクチン」「サポニン」「タンニン」がリーキーガットの原因と考えられます。

「グルテン」

グルテンは、小麦、ライ麦、大麦などの穀物に含まれるタンパク質です。グルテンは消化管内で消化される際、一部は消化されずに残り、消化管の壁に到達します。

通常、消化管の壁は微細な隙間がありますが、これらの隙間は通常、非常に小さく、大きな分子や有害物質が血流に漏れ出ることを防いでいます。

しかし、グルテンによってゾヌリンという物質が異常に活性化すると、細胞間の隙間が拡大します。その結果、血流に有害物質や未消化の食品が漏れ出てしまい、リーキーガットの状態を引き起こします。

「レクチン」

レクチンは、トマトやジャガイモなど一部の野菜、豆類、種子など、植物に含まれるタンパク質の一種で、鳥や虫からの捕食を避けるため「毒」(抗栄養素)の作用があり、炭水化物や糖類と強力に接着する性質も持っています。

レクチンは、分子量が大きいため腸粘膜に結合し、消化管の細胞間隙(tight junctions)が開くことによりリーキーガットを引き起こす可能性があります。

「サポニン」

サポニンは、植物に自然に存在する化合物の一種です。主に豆類やナス科のいくつかの野菜に含まれて、レクチンと同じく​​自らを防御するための毒性物質です。

サポニンは、水と混ぜると泡立ちます。これは、サポニンが表面活性剤のような性質(油を溶かして水で洗い流す)を持っているためです。そのため、細胞膜を溶かし、リーキーガットを起こす原因となります。ただ、納豆など発酵させた豆類や発芽豆は、かなりサポニンが減少します。

「タンニン」

タンニンは、ポリフェノールの一種で、​​​​​​渋味や苦味の成分です。お茶やワインなどに含まれています。

適量の摂取であれば健康効果も期待できますが、過剰に摂り過ぎるとミネラルの吸収障害を起こし、腸粘膜を萎縮させリーキーガットを引き起こします。

 

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